穴 ある時期私は、胸に大きな穴が開いたような感覚がありました。 私の父は陶芸家ですので、幼いころから庭に釉薬が入っている青いバケツがたくさん置いてありました。 大変落ち込んていた時期、私の心が何も入っていない空のバケツのように思えました。 この作品には底にひびが入っていました。 私の心のもやもやが晴れず、落ち込み続けていたのは、 壊れたバケツに水を溜めることができない事に似ていたのではないかなと今振り返ります。 みんなからの優しさを心に留めておくことができなかったのです。